まずは、経歴を含めて自己紹介をお願いします。
パソナにおける女性活躍の状況はいかがでしょうか。
弊社は、約3000名の従業員が在籍し、女性58%、男性42%という構成比率となっており、御社に比べ、圧倒的に女性社員が多い状況です。更に、全管理職のうち女性管理職比率は49%と高く、女性社員にとっては良きロールモデルが身近におり、管理職になるのが当たり前という環境になっています。女性役員比率は全役員の26.1%です。
女性の育児休業取得者は年間100名以上にのぼり、復職率は100%です。近年は、男性の育児参加と女性の活躍促進を目的に、男性の育児休業利用を促進しており、取得期間は1週間から1年間と様々ですが、利用実績は徐々に伸びています。また今年10月からは、育児・子育て・介護・自己研鑽・心身のリフレッシュ・その他ライフイベント等、ライフスタイルに合わせた柔軟な休暇利用ができるよう新制度「Happy Holiday」を導入し、育児で休暇をとりやすい環境整備にも取り組んでいます。
具体的にはどのような取り組みをされたのですか?
共働き世帯の増加に伴い、女性だけでなく、男性の積極的な育児・介護への参加が求められる中、性別問わず活用できる有意義な制度ですね。
その他の取り組みとしては、平成22年より本社建物内に設置した事業所内保育所「パソナファミリー保育園」の開設が挙げられます。当初は、幼児を連れて通勤することへの抵抗感から園児はなかなか集まりませんでしたが(開園当事の園児は僅か2名でした)、口コミで徐々に評判が広がり、現在は、毎年度入園者定員が22名に達する人気の園となっています。私自身もこの保育園を利用していますが、オムツの準備や着替えの洗濯を園が代行してくれる等、荷物を極力少なくする配慮がされており、他の保育園よりも助かる部分が多いと感じています。何より、自治体の待機児童問題に振り回されることなく、自身の望むタイミングで復職できることが、社員にとって大きなメリットと言えます。また、当保育園はスポットでの利用も認められているため、「慣らし復職」(本格的な復職の前に短日数で出勤を認める制度)や復職面談の際に利用する等、活用場面が広がっています。日常的にお散歩に行く子供たちに手を振ったり、毎年恒例の運動会やハロウィンパレードなどでの社員と子供たちとの交流も癒しの時間になっております。
子連れ通勤への印象が変わりました。皆さん自社の保育園を積極的に活用されている様子ですね。
女性のスキルアップ、キャリアアップに対し、会議が戦略的に施策を講じ、支援していらっしゃるとことが素晴らしいと思います。
最近では、「ワンダーウーマン研修」という取り組みを始めました。当社の女性役員比率は26.1%ですが、全従業員の6割が女性であることを考えると、決して高い数値とは言えません。「管理職になりたい」と思う女性が少ない中、自信と誇りを持ってもらい、組織を牽引する女性リーダーを育成することが狙いで、女性管理職の中から、将来、上級管理職を目指して欲しい方々を選抜し、1年間、マネジメント力、プレゼンス力、ビジネススキル等を磨く研修を行います。現在3期目で、既に受講者より3名の役員が誕生しています。
今年の5月に発表された日経WOMAN「2017年度版女性が活躍する会社BEST100」で第5位に入っていましたね。
そうですね、くるみん、えるぼしの最上位(3つ星)、経済産業省「ダイバーシティ経営起業100選」(平成27年)東洋経済「『女性部長』を積極登用する50社ランキング」で1位となる等、多様な働き方に関する表彰や認定を受けております。
矢野さんご自身のキャリアや仕事と子育ての両立についてお話をお聞かせ下さい。
私は、平成9年に新卒でパソナに入社し、営業部の派遣部門に営業職として配属されました。チーム長として活き生き業務をこなす先輩の姿に憧れ、入社4年目で念願のチーム長に就任、営業成績トップのチームに与えられるMVPを2度受賞しました。多忙な日々で多い時は23名の部下を率いていましたが、チームメンバーの能力を引き出しながら、一丸となって目標達成を目指す組織を作り上げることに面白さを覚え、私の今までの会社人生で最も楽しかった時期です。入社8年目に結婚し、2年後、思いがけず、営業部部長兼執行役員就任のチャンスを頂きました。当時、そろそろ子供が欲しいと思っていましたが、夫の後押しもあり、チャレンジすることを決意し、32歳で執行役員に就任し、自分の視野やネットワークを広げる貴重な経験をしました。入社13年目に第一子を妊娠・出産したため、執行役員から社員に戻り、1年間の育児休暇を取得しました。休暇取得中、社長より、復職後も営業職として復職する女性を増やす施策を検討するミッションを課せられ、復職と同時にIT環境の整備、担当得意先を外資系に絞り、国内得意先のような急きょ対応の可能性を物理的に排除する等の工夫を凝らし、ママ営業社員だけで構成される通称「キャリアママチーム」を立ち上げ、チーム長に就任しました。この施策が見事に的中し、営業成績がトップ5に入る優秀なチームに成長しました。女性の営業職復帰が定着し始めたことから、昨年、発展的にチームを解散しました。チーム発足から解散までの4年半の間に、私は第二子を出産し、10ヶ月間の育児休業後に復職、その後昨年9月に執行役員に復帰しました。現在は、営業HCM室という営業部門の人事室の室長、およびフィリピン人ハウスキーパーサービスのクラシニティ部の部長、およびお客様のダイバーシティ推進に関連するコンサルティング営業のサービスも担当しております。
再度、執行役員へ復帰された時のお気持ちはいかがでしたか?
執行役員に就任された時、同僚からの反応はいかがでしたか?
私が就任する前にも女性の執行役員はいましたが、未婚の者や子供がいない者が多かったため、私のように、幼い子の子育てをしながらでも執行役員になれることが分かり、励みになったと言われました。新たなロールモデルになれたことを嬉しく思っています。
最後に、今後の目標や将来実現したいことがあれば教えて下さい。
後輩たちが当グループで働いて良かったと思えるような労働環境づくりやモチベーション向上に繋がる施策を打ち出し、自分を成長させてくれた会社へ少しずつ恩返しができたらと思います。また、会社のミッションである「年齢・性別を問わず、一人ひとりが夢と誇りを持って活躍できる機会を創造し続ける」ことを社会に提言し続けたいと思います。
本日は、貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
| インタビュー日 | : | 平成29年6月20日(火) |
| インタビュアー | : | 労務部 井上 夕紀子 |
| グループ経営統括部 塩田 珠紀 | ||
| 情報通信システム本部 志水 亮太 |
今後も、様々な方にインタビューを行って掲載していきますので、
お楽しみください。







