第14回目となる今回のインタビューは、国際事業部 国際企画チーム 張さんです。中国出身の張さんは、2人の子供を育児中で、いろいろな視点に立ったお話を伺いました。
ダイバーシティ推進チーム

経歴を含め自己紹介をお願いします。

張さん

中国で教育関係の仕事を3年程経験した後、日本の大学院で国際関係を専攻し、2010年に当社に入社しました。入社以来、国際事業部で海外拠点における業務を担当しています。現在は、3歳と1歳になる2人の娘がおります。
CIMG1496
ダイバーシティ推進チーム

現在の職務について教えてください。

張さん

国際事業部 国際企画チームにて海外拠点マネジメントや業務サポート、現地社員の労務 管理、海外情報リサーチ、翻訳などの業務を行っています。翻訳の業務では、英語や中国語で資料を作成しています。

ダイバーシティ推進チーム

2人のお子様の育児をされているということですが状況を教えてください。

張さん

現在、夫は海外赴任中のため、1人で家事・育児をしています。2人の子どもを同じ保育園に入れるため、第2子出産後、5か月で復職しました。復職後、半年間は9時30分から15時30分まで、現在は9時30分から17時30分までの育児勤務を利用しています。

ダイバーシティ推進チーム

育児に関してエピソードがあれば教えてください。

張さん

第2子出産時、夫が日本に戻ることができなかったため、母に日本に来てもらい長女の世話を頼みました。母は日本語がほとんど分からないため、長女は意思疎通ができずストレスがたまる一方で苦労しましたが、翻訳機(アプリ)やジェスチャー、私とのビデオ通話などを利用することで、何とか乗り越えました。

ダイバーシティ推進チーム

職場の方は、子育てに対する理解はありますか。

張さん

職場の皆さんには私の状況を理解していただいており、私が無理をしないように「何かあればお手伝いするよ」と声を掛けてくださるので、とても心強いです。

ダイバーシティ推進チーム

仕事と育児を両立する上で、何か学んだことはありますか。

張さん

「時間管理」「優先順位」「チームの連携」です。
まず「時間管理」についてです。以前は、期日直前までスケジュールを立てていましたが、現在は、保育園からの急な呼び出しなどがあるため、実際(締切日)よりも早めのスケジュールを立てて、余裕を持って業務を終わらせるよう心がけています。
次に「優先順位」についてです。時短勤務をしていると、限られた時間の中で業務をやりとげないといけませんので、いかに効率良く行うかが大切になります。業務の優先順位をつけて処理していくことで、無駄な業務を省くこともでき、以前より業務対応時間を短縮できるようになりました。
最後に「チームの連携」についてです。次女は生後5か月で保育園に入園したため、病気等で想定以上にお休みをいただく時がありました。急遽会社を休んでも、自分の業務をチームの方が代わりに対応できるように日頃から報連相を密にして情報共有にも努めています。

ダイバーシティ推進チーム

仕事と育児を両立するためのアドバイスがあれば教えてください。

張さん

1つ目は、「無理をしないこと」です。
仕事も育児も、なんでもやりたい、完璧にしたいと欲張りをせず、自分ができることを現実的に考え、やることを絞って実行することも大事だと思います。
2つ目は、「出勤している時は積極的に業務に取り組むこと」です。
急遽お休みをいただき、チームの方に迷惑を掛けている分、自分ができる範囲でお手伝いをすることも心がけています。
3つ目は、「家族に協力してもらうこと」です。
長女は3歳になり、様々なことを自分でできるようになりました。妹の面倒を喜んでみようとするときもありますので、それを活かして、なるべく手伝う習慣を身に付けるようにしています。
4つ目は、「ママ友と積極的に交流をすること」です。
保活、育児、教育、進学など、ほかのママたちの経験・教訓を聞き、自分の子育ての参考にしています。また、子供を一緒に遊ばせながら話をしていますので、子供も人見知りにならず、いろんな人と上手に付き合えるようになればいいなと思っています。
5つ目は、「自分の居場所を確保すること」です。
長女は1歳弱、次女は5か月で保育園に入れており、可愛そうと周りに言われることもありますが、これが良いと決断したのは、自分の居場所が欲しかったからなのです。24時間子どもと一緒にいると、ストレスが溜まり、心の余裕がなくなり、その分子どもに当たってしまうのではないかと思いました。会社にいる時間は、育児から離れ自分の能力を発揮して仕事に没頭できる時間です。離れている時間があるからこそ一緒にいる時間を大切にすることができます。夫が海外勤務で育児に協力してもらえない分、育児を楽しんで続けていくためには自分のメンタル管理が優先課題だと思います。

ダイバーシティ推進チーム

今後の目標や挑戦したいことはありますか。

張さん

現在の業務の中で、交渉をする機会があるのですが、その交渉が上手くいったときは、とてもやりがいを感じます。また、英語や中国語を話せるという自分の強みを活かしたいので、海外営業や海外調達といった業務にも今後挑戦していきたいと思います。

ダイバーシティ推進チーム

今後、仕事と育児の両立支援策などで会社に対して望むことはありますか。

張さん

中国では育児関連制度があまり整っておらず、多くの女性が産後すぐに職場に復帰しています。それに比べると日本の育児関連制度は、とても手厚いと感じていますが、あえて会社に望むことを申し上げれば、在宅勤務やフレックスタイム制といった制度の導入です。
最近、ママ友の話を聞いていると、週に何日か在宅勤務をしている人もでてきました。当社でもこれから在宅勤務が導入されれば働き方の幅が広がるのではないかと思います。
また、小さい子どもを毎朝定時に保育園に預けて出勤するのは本当に大変な事です。フレックスタイム制であれば、子どものその日の体調や機嫌に合わせて出社できるため、仕事と育児のバランスがとりやすく、さらに働きやすい環境になるのではないかと思います。
そして、制度づくりもそうですが、誰もが制度を利用しやすい職場環境づくりにも合わせて取り組んでいただければと思います。
CIMG1507

インタビュー日 2019年10月30日(水)
インタビュー対象者 国際事業部 国際企画チーム 張 娜(チョウ ナ)さん
インタビュアー ITシステム推進部 副部長 IT化推進チームリーダー 兼労務人事部 ダイバーシティ推進チームメンバー 昼岡 晶一
インタビュアー 労務人事部 人事チーム 兼ダイバーシティ推進チームメンバー 滝川 未季

今後も、様々な方にインタビューを行って掲載していきますので、
お楽しみください。